ITGI Japan カンファレンス 2011 の見どころ

テーマ:今求められるITガバナンスの姿
 ~COBIT、Risk-IT、Val-IT、ITILを使ってこの時代を乗り越える~

本年のテーマについて

昨年の東日本大震災以降、事業継続計画や情報セキュリティガバナンスの見直し、そして海外へのシフトなど事業全体を再検討していく動きが広がっています。 そのような環境の中、ITガバナンスのフレームワーク「COBIT」の新版「COBIT5」が公開されました。

日本ITガバナンス協会では、COBIT5を中心テーマとした、"ITGI Japan カンファレンス2012"を開催します。COBIT5開発プロジェクトの中核を担った2名の海外講師をお招きし、COBIT5の考え方やどのように活用していくかを学ぶ機会としたいと考えます。グローバルなITガバナンスをどのように構築していくか、そして、そこから価値創造にどのようにつなげていくかを皆様とともに考えていく場にしたいと考えています。

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基調講演

【基調講演をして頂くパナソニック(株)の金子氏のプロフィール】

1981年 松下電器産業株式会社入社
      主に、法務関連の業務経験を経て、
2001年より個人情報保護に携わる
2004年1月~ 情報セキュリティ本部 (発足と同時に異動)
2007年4月~ 現職
情報ネットワーク法学会 発起人・会員  

【 講演概要 】

linehead.jpg タイトル : 情報セキュリティのグローバルガバナンスについて

パナソニックグループでは、2004年からすべての連結会社を対象に、情報セキュリティのグローバルガバナンスを推進してきた。その経験や、社内の他のガバナンスとの関係、推進の難しさと今後の課題についてご紹介する。
なお、意見や提案にわたる部分は私見に過ぎないことをあらかじめお断りしておきます。

 

海外スピーカセッション1

bio_robertpic.gif Mr. Robert Stroud
Vice President Strategy & Innovation
Service Management Strategy, Service Management, Cloud Computing and Governance Evangelist CA, Technologies

ISACA Strategic Advisory Council
Co-Chair IT Governance Taskforce
Chair INSIGHTS 2012

Immediate Past International Vice President ISACA&ITGI
Former Chair COBIT Steering Committee

Former itSMF International Executive Board Treasurer and Director & Former Director, Board of Directors itSMF USA

Standards Development
ISO/IEC JTC/1 WG6 and SC7 & WG1A

 

ロバート・ストラウド氏は、現在、CA Technologies社のイノベーション戦略担当バイス・プレジデントであり、サービス・マネジメント、クラウド・コンピューティング、ガバナンスに関するエバンジェリストを勤めている。また、ISACAでは、戦略アドバイザリー委員会に所属し、INSIGHTS 2011World Congressと称する前回成功裏に終わった世界大会の委員長でもあった。以前は、itSMFの国際ボードメンバーとして財務監査並びに標準化コンプライアンスの分野を担当し、ISOにおいては各種ワーキンググループのitSFM 側リエゾンとして活躍してきた。同氏は、ソーシャルメディアのリーダ、著作者、ブロガー、有名な講演者でもある。

ストラウド氏は、業界のベストプラクティスの醸成と発展に注力し、顧客の強力な代弁者として活躍してきた。とりわけ、ユーザ、各業界団体、政府関係組織、IT指導者らと密接に活動し、ITベストプラクティスの確立・推進に尽力してきただけでなく、多くの組織の精神的指導者として、各組織が各業務で最大のビジネス価値を発揮できるよう、様々なアドバイスを行ってもいる。またCAのソリューションが業界ベストプラクティスに適合するよう貢献してきた。

長く業界に携わってきた同氏は、実務経験が豊富であり、業界では名の知れた実践的先駆者である。ガバナンスに関する国際的権威として、COBIT4.0, 4.1, COBIT5, BaselIIIガイダンスを含む多くの著作物に貢献してきた。サービス・マネジメントの分野においても国際的権威であり、itSMFの米国並びに国際活動において、ITIL更新プロジェクトボード、ITIL v3 アドバイザリーグループ、ITIL v3 の精神的指導者/ レビュアーとして、強力なリーダーシップを発揮してきた。ITSMの著作物も多い。

氏は、15年以上金融業界で過ごし、その間、セキュリティ、サービス・マネジメント、プロセス・ガバナンスに関し、ITと消費者銀行業務の両分野で複数のプロジェクトを成功させた経験を持つ。

2011年9月現在。

 

【 講演概要 】

linehead.jpg タイトル : イノベーションが連続するこのアジャイルな世界で、我々の知っているガバナンスは果たして適切に機能するのか!
Is Governance relevant as we know it in this agile world of innovation!

クラウド・コンピューティング、仮想化の嵐、iPad, iPod, アンドロイド装置、サイバー攻撃、セキュリティと、私たちには、あらゆる方向から変化が押し寄せています。目の前に広がっているのは技術革新だけではありません。新しいデジタル・ネイティブの世代が就職戦線に加わり、法令遵守の必要性が増加する一方、自動化への累積的要求は目を見張るばかりです。少なくとも正しいのは、ビジネスの世界がまずます複雑化すると同時に、ガバナンスの役割も増加していくだろうということです。ビジネスはイノベーション、アジリティ、そして、今すぐ、しかも、低コストで提供してくれということを要求しています。しかし、一部でしか通用しない業界用語・略語でビジネスを語ってはいけません。

でも皆さん、ご安心下さい。私、ロバート・ストラウドがお助け致します。ISACA国際本部の先代のボードメンバー、そして、CAテクノロジーズ社のクラウド・コンピューティング、ガバナンス、サービス・マネジメントのエバンジェリストが、秘密の水晶玉を使って、来年2012年はどうなるのか、ガバナンスの未来はどうなるか占ってみせます。今回のスピーチでは、こうしたトレンドが皆さんの役割にどういう影響を与えるか、そして、これがより重要なのですが、皆さんの組織に価値を提供するために、確固たるガバナンスと管理された環境において、技術革新にどう備え、どう活用していくべきかを、皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

 

海外スピーカセッション2

bio_molinapic.jpg Mr. Marlon Molina
TecnoforR 社のCEO : 同社は、マドリッドに本社を置き、バルセロナ、ペルー、コロンビア、コスタリカ、メキシコに拠点を構える教育会社。

スペイン itSMF の出版担当責任者。 スペイン語での用語集、書籍、出版を統括。

ロンドンに本部を置く、priSM Institute Global Advisory Board のメンバー

ワシントンDCに本部を置く、Global Advisory Board for iiMTEC Institute for Management and Technology の会長

各大学院等にて修士課程修了: Universidad Pontificia de Salamanca, Universidad Politecnica de Madrid and Tecnofor-IDG Executive Program

 

【 講演概要 】

linehead.jpg タイトル : 企業はITIL(だけ)を必要としているわけではない~目標へ戻る道
Companies do not need ITIL® - Back to the objective road

現時点のベースラインから将来の目標を達成する道筋において、組織は、数々の乗り物、資源、エネルギー源を必要としています。どの資源を優先すべきかは重要な事ですが、常に目標に目を向けておくことこそが肝心と考えます。

長年に亘り私たちは、ビジネスを継続していくために、方法論とフレームワークを採用すべきだと皆さんに薦めてきました。しかし、ITIL、Cobit、ISO20000等の方法論やベストプラクティスは、年度末になっても、企業の利益にどう貢献したのかは示してくれません。あなたの会社のCEOは、こうしたIT努力、IT投資が企業目標にどう貢献したのかについて、どうやって点数をつけたらいいのでしょうか?

マーロン・モリーナ氏は、今回のカンファレンスで、銀行、運輸、通信、その他の産業で、リーダたちが正しい目標を選択し、正しいアクションを取ったことにより、いかに企業が望む結果を得ることが出来たのかを紹介していきたいと思っています。モリーナ氏は、彼らの作業は皆さんが考えるよりは難しくなかったと考えています。ぜひ、ベストプラクティス・フレームワークを活用する旅をどう計画したらいいのかについて、モリーナ氏の見解に耳を傾けましょう。

 

スポンサーセッション

linehead.jpg タイトル : 「ITと会計」ガバナンスが導く経営管理の高度化
 日本オラクル株式会社 アプリケーション事業統括本部 担当ディレクター
 法政大学大学院兼任講師 日本CFO協会主任研究員 桜本利幸様

決算の早期化、IFRSや内部統制への対応、管理会計の高度化といった「会計ガバナンス」がグループレベルで求められています。先進的なグ ローバル企業は「ITガバナンス」が効いた経営管理基盤を構築することでこの課題に立ち向かっています。「ITと会計」ガバナンスを拠り所に した高度な経営管理への道筋を事例とともにご紹介します。

 

最後に

本カンファレンスは、これからのITガバナンスを全体最適の視点から考察する上で、絶好の機会です。多くの方々の参加をお待ちしております。

 

日本ITガバナンス協会について

日本ITガバナンス協会、ITGI Japanは、ISACA/ITGI国際本部が所有するITガバナンス等に係る文献の日本語訳の無償提供、知識の普及のためのカンファレンスを2006年から継続して行っている非営利のボランティア団体です。

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